iPhoneやiPadでボーカルショートカットを効果的に使う方法
iOS 18でボーカルショートカットを動かす現実的な解説
iOS 18を触っていると、アクセシビリティの中にひっそりと潜んでいる新機能、ボーカルショートカットに気付くかもしれません。正直最初は、バグかAppleの隠し機能かと思ったほどです。すぐに見つからなかったからです。でも実際は、自分の声でカスタムコマンドを設定できる新しい方法。音声に障害のある人はもちろん、タッチ操作が面倒な人にとっても便利です。ただし、どこにあるのか分かりにくい上に設定も少し癖があります。いくつかつまずいたポイントと、最終的に使えるようになった流れをご紹介します。
ボーカルショートカットの見つけ方とアクセス方法
まずは設定アプリを開きましょう。これは普通に見つかるはずですが、「Siri」や「音声コントロール」ではなく、アクセシビリティを探してください。お使いのiOSバージョンや端末によっては、少し見つけにくい場所に埋まっていることも。かなり下までスクロールすると、「ボーカルショートカット」というセクションが見つかります。そう、それが今の魔法の入り口です。でも正直、名称からしてVoiceOverの設定みたいに感じる人もいるかも!
それをタップしてから「ボーカルショートカットを設定」を選びましょう。もし見つからなければ、一旦アクセシビリティをオフにしてからオンにしたり、端末を再起動したりしてみてください。ファームウェアのバグやキャリア制限(特に古いモデルやキャリアロック版)によってアクセスできないこともあります。最新のiOSにアップデートしているか確認も忘れずに。古い端末やベータ版では、この機能自体が未搭載のこともありますのでご注意を。
コマンドの紐付けとフレーズの登録
「ボーカルショートカットを設定」に入ると、「続行」ボタンがあります。それをタップすると、Appleが声で操作をトリガーできる許可を求めてきます。ここでは、Siriに連動させるか、あるいはWi-Fiのオンオフやメニューのスクロール、アクセシビリティの機能切り替えなどの具体的な操作を選べます。ただし、一部のコマンドは深いサブメニューに隠れていたり、少しわかりにくかったりします。少し探し回る必要があるかもしれませんね。
検索バーもありますので、たとえば「リストをスクロール」や「VoiceOverをオンに」などを見つけるときに便利です。最初は「設定」>「一般」>「アクセシビリティ」と何度も行き来することになったりします。少し試行錯誤が必要です。あと、より高度な自動化設定については、設定 > ショートカット
も併せて確認しましょう。
フレーズを登録してiPhoneに覚えさせるコツ
設定したい動作を選んだら、次にシステムからフレーズを設定するよう案内されます。たとえば「下にスクロール」や「コントラストを高く」などです。ここがちょっと変わっていて、実際に声で言う必要があり、その声を録音する仕組みです。システムはあなたの声を繰り返し聞いて認識率を上げようとします。
私も最初はこれが一番苦労しました。声を登録しようとすると、「認識できません」や「失敗しました」のメッセージが出たり、何度やってもダメだったり。静かな部屋でもダメだったこともあります。コツは、はっきり話すこと、背景雑音から離れること、ゆっくり丁寧に話すことです。何度も繰り返す必要があると思った方が良いです。マイクの性能やアクセントも影響しますので、その点は覚えておきましょう。
なお、Appleは静かな環境での録音を推奨していますが、私も何度もやり直す羽目になりました。根気よく挑戦してください。
設定完了後の動作確認とテスト
録音が終わったら「続行」をタップして保存します。これで、そのフレーズをシステムが記憶して、設定した操作を呼び出す仕組みです。ただし、あなたの端末は常に聞き耳を立てているわけではありません。あくまで「待機状態」で、本当に話しかけたときだけ反応します。たとえば、「下にスクロール」と突然叫んでも反応しません。このフレーズ専用にセットしたのですから。
試すときは、さまざまな状況でやってみてください。静かな部屋や人混みの中、ポケットに入れた状態など。うまくいくとすぐ反応しますし、時には遅延したり、認識しなかったりも。でも背景雑音やマイクの性能、フレーズの明確さによっても左右されるのであらかじめ理解しておきましょう。
知っておきたいポイント
多くの人から「Siriで十分じゃないの?」と聞かれますが、音声障害のある人やSiriが頼りにならないと感じている人にとっては、これは大きな助けになる可能性があります。自分の声に合わせたカスタムコマンドを作れるのがポイントです。複数のショートカットを設定すれば、日常の作業をスピーディに行なえますし、タッチを減らすこともできます。ただし、完璧ではありません。背景雑音や類似フレーズ、マイクの問題で誤作動が起きることもありますし、今は少しバグが残っている場合もあります。気長に試し、じっくり調整してくださいね。
まとめと最終アドバイス
まとめると、iOS 18ではアクセシビリティ > ボーカルショートカットから自分だけの声コマンドを作成できます。設定には慣れが必要ですが、コツさえ掴めばとても便利です。特に声の認識がうまく行かないときは、事前に声を録音しておくことや、設定環境を静かに保つことを心掛けましょう。認識率は完璧ではありませんが、それでも使い込めば確実に役立つ場面も出てきます。
これで、少しでも皆さんの設定時間やストレスが減れば幸いです。長時間イライラしたり、設定に時間を取られたりするよりは、少し粘って調整してみてください。私も何度も試行錯誤しましたが、根気よくやれば必ず使えるようになります!