MS Word 2016でページの綴じしろ位置を変更する方法:ステップバイステップガイド
Microsoft Word 2016の綴じしろ位置の調整
Microsoft Word 2016で綴じしろを適切に設定することは、製本を意識した資料作成には非常に便利です。ちょっとした余白があるだけで、折りたたまれたときにテキストが見えなくなるのを防げます。特にレポートや、平らに開く必要がある資料を作成する際には心強い味方です。設定もそんなに難しくなく、シンプルにできるので安心してください。
綴じしろの設定方法
まずは、綴じしろとはページの内側の余白部分に追加されるスペースのことで、綴じる際に必要な余裕を持たせるためのものです。書籍を開くときにページの背表紙に文字が埋もれて見えにくくなった経験はありませんか?それが綴じしろの役目です。この余白を調整することで、ドキュメントにプロフェッショナルな見た目を与えることができます。特に両面印刷の場合は、より重要です。
ページ設定へのアクセス
綴じしろの設定を変更するには、Wordの上部にある‘レイアウト’タブをクリックします。次に、‘余白’を選択しましょう。そこにはいくつかのプリセットが表示されますが、最も重要なのは画面下部にある‘ユーザー設定の余白’をクリックすること。このボックスが表示されると、調整が可能になります。ショートカットを知っている方は、Alt + P + Mを押すだけでもOK。とっても便利ですよ。
綴じしろのサイズ設定
表示された‘ページ設定’ダイアログボックスで、‘綴じしろ’の入力欄を探します。そこに必要な余裕分を入力しましょう。これはまるで「余裕を持たせたスペース」をつくるイメージです。値が大きくなるほど余白も広がります。単位の設定は、ファイル > オプション > 詳細設定から変更可能で、‘印刷時の単位’が表示されている部分です。適切な設定に調整しておきましょう。
綴じしろの位置調整
綴じしろのサイズ入力欄のすぐ下には、どちら側に綴じしろを配置するか選択できます。一般的には‘左側’に設定しますが、カレンダーや特殊なレイアウトの場合は‘上’を選ぶこともあります。印刷に適した位置に設定しないと、見た目がずれてしまったり、折り目の幅に不自然さが出てしまいます。両面印刷の場合は、‘ミラー余白’を利用すると、左右のページが対称になり見た目も整います(レイアウト > 余白 > 対称で設定)。
設定の適用範囲
サイズや位置を決めたら、「適用対象」を
Word 2016での綴じしろ管理のコツ
最終的にする前に<強>’印刷プレビュー’強>で実際の見た目を確認することをお勧めします。画面上のレイアウトと印刷結果では見え方が違うこともあるからです。特に、本の綴じ厚さに合わせて綴じしろの幅は0.5〜1インチが一般的な範囲です。厚みや仕上がりについては、印刷会社や製本所と事前に相談して調整しておくと安心です。
また、ヘッダーやフッターの位置がずれることがあるので、設定後は<強>’印刷プレビュー’強>や<強>’印刷レイアウト’強>ビューで確認しましょう。設定変更は忘れず保存しておくと後から後悔しません。
よくある質問:綴じしろの調整について
どれくらいの綴じしろスペースが必要?
用途や製本方法によりますが、一般的には0.5〜1インチ(約1.3〜2.5cm)が目安です。厚手の本になる場合は少し広めに取ると良いでしょう。製本業者にも相談してみると安心です。
複数のセクションごとに綴じしろを変えられる?
もちろん可能です!長い資料や本のような複雑なレイアウトの場合、「このセクションだけ適用」を選択できる設定もあります。‘適用先’のドロップダウンから‘このセクション’を選ぶと便利です。
綴じしろの調整はレイアウトにどう影響する?
綴じしろを大きくすると、文字が内側に引き寄せられるため、見た目やレイアウトが変わることがあります。レイアウトのバランスを確認するために、‘印刷プレビュー’や‘印刷レイアウト’で事前にチェックしておきましょう。
綴じしろと普通の余白の違いは?
普通の余白はページのフレームの役割ですが、綴じしろは本の綴じ部分に文字や内容が埋もれないための余裕を持たせるのが目的です。この違いを理解しておくと、資料の見やすさや仕上がりの良さがぐっとアップします。
ページ番号の位置はどう変わる?
綴じしろを調整しても、ページ番号がマージンに近すぎなければ大きく位置は変わりません。ただし、調整後は<強>’挿入’ > ‘ヘッダー/フッター’強>で確認して、ずれていないかをチェックしましょう。
綴じしろの設定をマスターすれば、仕上がりのきれいな資料作りに差がつきます。ちょっとした工夫で、見た目も使い勝手も良くなるので、ぜひお試しください。
これで作業時間を少しでも短縮できると幸いです。